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ライブロックについて


ライブロック(Live rock)について。


まず、Liveを辞書で引くと、「住む, 住んでいる, 居住する」または「生き(てい)る, 生存する」という意味も持ちます。言葉の前後の流れで意味合いが異なります。進行形ですと「living:リビング」です。


日本のマリンアクアリストの多くは、「ライブロック(Live rock)」=「生きている岩」と解釈しているようです。なぜ、ライブロックを「生きている岩」と翻訳、解釈しているのか。誰が「生きている」としたのかは知る由もありませんが、岩自体が生きている訳がありません。ライブロックとされる岩の性質を理解すれば、ライブロック本来の用語としての意味合いで翻訳した場合は、「ライブロック(Live rock)」=「生きている岩」は適切ではないと思います。(海外でもLive rockと聞くと「岩が生きている?」と思う方々がいるようです。)私が、ライブロックの性質を理解したうえで、「Live rock」を翻訳すると「(海洋生物が)住んでいる岩」あるいは「居住岩」と訳し解釈します。

ライブロックとは、珊瑚礁域における珊瑚の死骸の骨格が風化した岩盤や、溶岩などでできた岩盤などに、サンゴ、多種多様な保有藻類、海綿および無脊椎動物、甲殻類などの海洋微生物、バクテリア(細菌)などが住み着いた岩のことです。

死骸珊瑚からなるライブロックにも質が異なるものがあり、骨珊瑚といわれるものは硬く重いもので、死骸珊瑚が風化して朽ちかけているものは軽く、他の石灰質の生物の炭酸カルシウム骨格から構成されて岩化したものなどがあるようです。水槽に入れるものとしては、軽くて多孔質で石灰藻がたくさん付着しているものが上質とされているようです。ライブロックに住み着いている海洋生物が保管海水に順応できなく死んでしまうと、ライブロック自体に腐敗臭がします。

DSC_4028.jpg

用途としては、元々海中に在った岩盤の欠片ですから、即席濾材となり飼育水を浄化し水質を安定化させる為に活用されたり、生体の隠れ家となる岩礁などの景観を、水槽内に模造再現する事に使われたり、珊瑚飼育での珊瑚の土台としても使われています。

DSC_4044.jpgライブロックとして買った岩ですが15年程入れている岩もいくつかあります。


日本ではライブロックを「生きている岩」と解釈していますので、苔だらけになったり、水槽から引き上げて飾り珊瑚のように白化した岩を「デスロック:死んだ岩」と言うらしい。


このブログではライブロック(Live rock)=「(海洋生物が)住んでいる岩」または「居住岩」として意味扱い致します。






 2015_04_07

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箱福

Author:箱福
転職を境に一旦ハコフグ飼育を休止しましたが、ハコフグ飼育の再開を機にブログを始めました。不定期更新ですが、どうぞ宜しくお願い致します。病気を発症させない飼育、薬剤に頼らない飼育を目指し、ハコフグ類の水槽内繁殖の夢みて、奮闘中。Twitterでも更新しておりますのでご覧ください。

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