みんな居なくなった?
Category: 魚類感染症・寄生虫症
前回のブログ更新から一ヶ月余り経過しました。天候も随分と涼しくなりクーラーの作動も少なくなり、水温の変動も減少した事でようやく白点虫寄生症の猛威から解放されつつあります。と言ってもハコフグ水槽に居るのはコンゴウフグとサザナミフグ、ルリスズメダイだけとなりました。メイタ水槽に居た他の魚達も白点虫駆除の甲斐なく亡くなってしまいました。寄生虫なので殺虫駆除すれば自ずと寄生されなくなるのですが、水槽内には白点虫に寄生されやすいメイタやハコフグ類が多かったために、白点虫にとっては絶好の宿だったのです。この一ヶ月余りは白点虫を培養させていたようなもので、宿主が居なくなってきて繁殖能力が減ってきたのか、繁殖を重ねる度に繁殖能力が衰えてゆくのか、コンゴウフグやサザナミフグに抗体ができたのか、いずれにしても、90㎝スリム水槽で換水と比重調整とヨウ素樹脂抗菌剤で治癒させられる匹数は3匹という事のようです。
白点虫の猛威させる事になったjのは、クーラー作動による数時間毎の頻繁な水温変動と人工海水の粗悪品を使っていたのも魚達の体調を悪化させる原因でした。
9月7日時点では白点虫の成虫が体表一面に現れているのが分かります。楕円形なのでクリプトカリオン・イリタンスだと思います。



9月14日時点。 更に成長して離脱間もない頃、この頃はまだコンゴウフグも餌は食べれる状態でしたが、食欲も減少気味でした。




9月21日時点。この頃になると表面に現れていた成虫が離脱、2次?3次?に寄生した白点虫が現れ眼の白濁も悪化して、餌も食べれなくなってしまいピンセットでアサリや冷凍クリルを口元に付けて食べさせてあげていました。肌荒れも酷く淡水魚で言うところの綿被り病のような状態でした。この頃から換水時に粘膜保護剤を入れて換水するようにしました。






9月27日現在。粘膜保護剤も効いたのか?、眼の白濁も無くなり寄生数も激減しております。食欲も出て来て餌を催促するようになったので完治する方向に向かっていると思われます。








サザナミフグも肌荒れの跡がまだ残っていますが、しっかり餌を食べるので、コンゴウフグ同様に治癒方向へ向かっているようです。



この夏の酷暑でクーラーだけに頼っていた事で変温動物である魚達の体調を崩させ、白点虫寄生を悪化させる原因にもなりましたし、水温の安定が如何に大切か思い知らされるこの数ヶ月となって、力量の無さを痛感させられました。せっかく複数年順調に飼育できていた魚達には申し訳なく思っております。この一ヶ月は毎日のように一尾引き揚げては又一尾と亡骸を見る度に消沈しておりました。本当に絶命した魚達を見るのが辛かったです。私よりも魚達の方が辛く苦しかったですよね。
ルリスズメダイは感受性が低いのか、寄生されにくいようでまったく平気のようです。それに、巻貝やシャコガイ、ソフトコーラルには寄生しないのかな?。抗体をもっているの?。白点虫は魚だけに寄生する遺伝子を持っている原虫なのか。
スリム水槽なので水量も80リットル程ですから、これからは過密飼育を控えて飼育管理してゆきます。
新しいエアコンも付けて、水槽用クーラーの作動頻度を少なくしたいと思います。
みんな居なくなって寂しい……。