岩組を考える 【土台の配置】
Category: ライブロック(Live rock)
岩礁に生息している海水魚は縄張りを持つ種類が多く、水槽下においても縄張りを主張して追い払い行為をします。狭い水槽内では、時には執拗にまで追い回し、殺してしまう事さえあり得ます。上手く混泳できるように逃げ場となる岩組を配置する事で、喧嘩を回避する事ができます。魚は相手の存在が分かるので、追い掛けます。当然、相手が見えなければ追い掛けません。ですから、できるだけ多くの岩を積み上げ死角を作ること。または、空洞を多く作り追いかけられた時に見失いやすい配置にすること。大小の空洞を作ってあげる事などを重視して岩組すると良いでしょう。
自然界の珊瑚礁や岩礁などの景観を模造して水槽内に再現する場合、人間目線と魚目線では全く違うと思います。人間目線で庭園の様に見栄えを良くしても、魚が都合の良い景観と思うとは限りません。魚達が好む環境を考える事です。身を隠せる場所が多くあること。魚達は景観に擬態したり、模様を景観に溶け込むように迷彩模様であったり、身を守る術を持っています。水槽下では限られた範囲の中でしか行動ができません。魚の習性を考慮して岩組を考えてみましょう。
ライブロックなどの岩を設置する場合、土台となる岩の配置はとても重要です。大小の魚が通り抜けられる空洞、逆に大きい魚の通り抜けにくい空洞を作る事も必要です。それは、魚の深追いしない習性や通り抜けを遅らせ、追われている魚を見失う空洞となります。
縄張りを作らせないように岩などを何も入れないという考えの方々もいるようですが、まったく無意味です。岩が無くても喧嘩をします。


60センチ規格水槽に岩組したものです。土台となる岩の配置を図で表しました。


60センチワイド水槽の岩組の土台となる岩の配置。


90センチ水槽の岩組の土台の岩の配置。

通り抜けは幾通りもあり、追われる側の魚も通り抜けできる空洞を変えながら逃げます。

例えば、小さいハコフグが大きいハコフグに追いかけられると、赤い線で示したように色々と空洞を搔い潜って逃げます。しかし、広い空洞ばかり逃げていてはいつまでも追われてしまいます。そこで、狭い空洞を作る事で、緑の線で示したように大きいハコフグは追いかけるのを諦めてしまいます。できるだけ多くの岩(ライブロック)を使って岩組する事が理想です。


今現在の60センチ規格水槽の岩組です。こちらは、コンゴウフグなど大きくなる種のハコフグを飼育しておりますので、岩が多いと遊泳範囲は狭くなり成長を妨げますので、飼育しているハコフグに合わせて岩組は最小限としております。それでも、ハコフグの幼魚を入れた場合には、広い空洞と狭い空洞ができるように岩の配置に考慮しています。幼魚にとって十分姿を隠せるように岩組しております。
岩礁に依存度の強いハコフグ飼育では、岩の量は水槽内の三分の一くらいか、半分くらいの設置量でも良いと考察しております。ただし、成長を考慮したり、ガラス面から10センチ以上の通り抜けできる空間幅を開けて岩組する事。パワーヘッドや濾過槽の送水パイプの強い水流が当たらない様に岩組する事は、ハコフグが岩などに挟まって、身動きが取れなくなるなどの事故を防ぐ為の、考慮をすることは言うまでもありません。
自然界の珊瑚礁や岩礁などの景観を模造して水槽内に再現する場合、人間目線と魚目線では全く違うと思います。人間目線で庭園の様に見栄えを良くしても、魚が都合の良い景観と思うとは限りません。魚達が好む環境を考える事です。身を隠せる場所が多くあること。魚達は景観に擬態したり、模様を景観に溶け込むように迷彩模様であったり、身を守る術を持っています。水槽下では限られた範囲の中でしか行動ができません。魚の習性を考慮して岩組を考えてみましょう。
ライブロックなどの岩を設置する場合、土台となる岩の配置はとても重要です。大小の魚が通り抜けられる空洞、逆に大きい魚の通り抜けにくい空洞を作る事も必要です。それは、魚の深追いしない習性や通り抜けを遅らせ、追われている魚を見失う空洞となります。
縄張りを作らせないように岩などを何も入れないという考えの方々もいるようですが、まったく無意味です。岩が無くても喧嘩をします。


60センチ規格水槽に岩組したものです。土台となる岩の配置を図で表しました。


60センチワイド水槽の岩組の土台となる岩の配置。


90センチ水槽の岩組の土台の岩の配置。

通り抜けは幾通りもあり、追われる側の魚も通り抜けできる空洞を変えながら逃げます。

例えば、小さいハコフグが大きいハコフグに追いかけられると、赤い線で示したように色々と空洞を搔い潜って逃げます。しかし、広い空洞ばかり逃げていてはいつまでも追われてしまいます。そこで、狭い空洞を作る事で、緑の線で示したように大きいハコフグは追いかけるのを諦めてしまいます。できるだけ多くの岩(ライブロック)を使って岩組する事が理想です。


今現在の60センチ規格水槽の岩組です。こちらは、コンゴウフグなど大きくなる種のハコフグを飼育しておりますので、岩が多いと遊泳範囲は狭くなり成長を妨げますので、飼育しているハコフグに合わせて岩組は最小限としております。それでも、ハコフグの幼魚を入れた場合には、広い空洞と狭い空洞ができるように岩の配置に考慮しています。幼魚にとって十分姿を隠せるように岩組しております。
岩礁に依存度の強いハコフグ飼育では、岩の量は水槽内の三分の一くらいか、半分くらいの設置量でも良いと考察しております。ただし、成長を考慮したり、ガラス面から10センチ以上の通り抜けできる空間幅を開けて岩組する事。パワーヘッドや濾過槽の送水パイプの強い水流が当たらない様に岩組する事は、ハコフグが岩などに挟まって、身動きが取れなくなるなどの事故を防ぐ為の、考慮をすることは言うまでもありません。