生命力
Category: 奴・蝶々・その他の魚
先日のブログ記事を書いた翌朝、横倒れになったまま鰓は動いていました。もう絶望的と考え、帰宅するまでに絶命していた場合は直ぐに腐敗が始まるので、他の魚に悪影響が及ばないように何時もの換水より多目の50リットル換水しました。換水中にクイーンエンゼルは最後の力を振り絞ったのか、一時間ほど正常に泳ぎだしましたが、換水を終えると又、横に倒れ呼吸も荒くなってしまいました。その時点では出勤時間になってしまったので、最後のお別れに元気よく泳いで見せてくれたのかなと思いながら、仕方なく出勤しました。仕事中も時折、今頃はクイーンは亡くなってしまったかな……。とか、奇跡が起きて快復しているかな……。とか、色々と思いを巡らせながら、仕事を終え帰宅して真っ先に水槽を覗いてみました。
部屋は真っ暗なので、突然室内灯を点けるとハコフグ達が驚いて水槽内を右往左往ぶつかり合うので、パソコンの電源を入れモニターの僅かな灯りで見てみる事にしました。もし、死んでいる場合は底に沈んでいるだろうと水槽内を見渡しました。底には死骸らしきものは見当たりません。中層を見渡してみると大きい魚の影が見えました。が、ブルーエンゼルかクイーンエンゼルの区別が付きません。まさかという気持ちで、確認の為に数秒間だけ室内灯を点けました。なんと、クイーンエンゼルが正常に泳いでいました!。直ぐに室内灯を消し、最初に見た大きな魚の影がクイーンエンゼルである事が確認できたので、安堵の気持ちでいっぱいになりました。翌朝になってまた倒れて居るかも知れないという気持ちもありましたが、快復する事を期待して就寝しました。
翌朝(9/3)、水槽を覗いて見ますと、正常に泳いでいました。ただ、その時点では眼の瞳孔に鋭さはなく焦点は定まっておらず、うつろな目の動きでした。それでも、快復の兆しも見え嬉しくなりました。いつもの日課の換水を済ませ給餌をしましたが、クイーンエンゼルは全く反応無し。体調が戻れば食べてくれるだろうと思いながら……、出勤。少し安心しながら仕事を終え帰宅して、水槽を確認。生死の境をさまよっていたであろう峠は越したようです。まだ調子は良くないらしく、餌を探す素振りはしますが何も食べません。
そして、今日の水槽内の様子です。


横に倒れて居た時間も長く鱗の所々に鬱血が見られます。

苦し紛れに時々暴れたのか鰭の先端部分の多くに擦れがみられます。背鰭後方のスレッドも切れて短くなってしまいました。

この度の体調不良の原因に付いて、高水温と生クリルを与えた事による便秘の二説を上げましたが、どうも消化不良による便秘の可能性が大きくなりました。正常に泳ぎ始めた頃は腹部が凹んでいました。肛門付近も白く腫れ上がっています。


何よりも、余程、硬いものを排便したのか肛門が糜爛(びらん)しております。

上の画像は肛門の糜爛が良く分かります。肉眼で見ますともっと赤くなっています。
一般的には喉を通った食べ物は排便できるのですが、生クリルを与えた時にハコフグ達はクリルに吸い付いて少しずつ飲み込むのですが、大型ヤッコ達は丸ごと飲み込んでしまいます。その食べ方の違いで、上手く胃腸内を通過できなかったのでしょうか?。クリルを丸ごと飲み込んでいるブルーエンゼルは何ともないので、クリルに食中毒につながる病原菌が付いていたとか、色々考えられますし、肛門の糜爛などはビブリオ菌など諸説ございますが、いずれにしても、苦し紛れに暴れた事で胃腸内に留まっていた便が動いてくれて排便に繋がったと思われます。水流が強めの場合は身体をくねらせて泳ぐので胃腸内の運動も良いのでしょうけど、我が家の水槽は水流が弱めなので運動不足なのかもしれません。

今のところ、水槽の隅の方に居る事が多いのですが、眼の動きも機敏になってきましたし、あとは、餌を食べてくれると良いのですが。このまま拒食が続くと今度は餓死の心配もあり、完全快復にはまだまだ時間が掛かるようです。今までの飼育事例では横転してしまうと快復する事は非常に稀で、絶望的な気持ちで先日の記事を書いてしまいました。生き物を飼育している場合は、「もしも」や「あの時」「こうして居れば」は無いと思いますし、その都度の適切な判断が結果に左右されますので、常に冷静な判断が必要とされると思う出来事でした。気の緩みがこうした事態になってしまう事を改めて痛感させられました。しかし、最後の最後まで何が起こるか分からないですし、最後まで諦めてはいけないという反省点もありました。本当に幸運だったと思います。ただ、ハコフグなら息があるうちに水槽から引き揚げます。
今後はクリルを与える時には殻を取って与えようと思っております。
このまま順調に完全快復してくれる事を願うばかりです。
部屋は真っ暗なので、突然室内灯を点けるとハコフグ達が驚いて水槽内を右往左往ぶつかり合うので、パソコンの電源を入れモニターの僅かな灯りで見てみる事にしました。もし、死んでいる場合は底に沈んでいるだろうと水槽内を見渡しました。底には死骸らしきものは見当たりません。中層を見渡してみると大きい魚の影が見えました。が、ブルーエンゼルかクイーンエンゼルの区別が付きません。まさかという気持ちで、確認の為に数秒間だけ室内灯を点けました。なんと、クイーンエンゼルが正常に泳いでいました!。直ぐに室内灯を消し、最初に見た大きな魚の影がクイーンエンゼルである事が確認できたので、安堵の気持ちでいっぱいになりました。翌朝になってまた倒れて居るかも知れないという気持ちもありましたが、快復する事を期待して就寝しました。
翌朝(9/3)、水槽を覗いて見ますと、正常に泳いでいました。ただ、その時点では眼の瞳孔に鋭さはなく焦点は定まっておらず、うつろな目の動きでした。それでも、快復の兆しも見え嬉しくなりました。いつもの日課の換水を済ませ給餌をしましたが、クイーンエンゼルは全く反応無し。体調が戻れば食べてくれるだろうと思いながら……、出勤。少し安心しながら仕事を終え帰宅して、水槽を確認。生死の境をさまよっていたであろう峠は越したようです。まだ調子は良くないらしく、餌を探す素振りはしますが何も食べません。
そして、今日の水槽内の様子です。


横に倒れて居た時間も長く鱗の所々に鬱血が見られます。

苦し紛れに時々暴れたのか鰭の先端部分の多くに擦れがみられます。背鰭後方のスレッドも切れて短くなってしまいました。

この度の体調不良の原因に付いて、高水温と生クリルを与えた事による便秘の二説を上げましたが、どうも消化不良による便秘の可能性が大きくなりました。正常に泳ぎ始めた頃は腹部が凹んでいました。肛門付近も白く腫れ上がっています。


何よりも、余程、硬いものを排便したのか肛門が糜爛(びらん)しております。

上の画像は肛門の糜爛が良く分かります。肉眼で見ますともっと赤くなっています。
一般的には喉を通った食べ物は排便できるのですが、生クリルを与えた時にハコフグ達はクリルに吸い付いて少しずつ飲み込むのですが、大型ヤッコ達は丸ごと飲み込んでしまいます。その食べ方の違いで、上手く胃腸内を通過できなかったのでしょうか?。クリルを丸ごと飲み込んでいるブルーエンゼルは何ともないので、クリルに食中毒につながる病原菌が付いていたとか、色々考えられますし、肛門の糜爛などはビブリオ菌など諸説ございますが、いずれにしても、苦し紛れに暴れた事で胃腸内に留まっていた便が動いてくれて排便に繋がったと思われます。水流が強めの場合は身体をくねらせて泳ぐので胃腸内の運動も良いのでしょうけど、我が家の水槽は水流が弱めなので運動不足なのかもしれません。

今のところ、水槽の隅の方に居る事が多いのですが、眼の動きも機敏になってきましたし、あとは、餌を食べてくれると良いのですが。このまま拒食が続くと今度は餓死の心配もあり、完全快復にはまだまだ時間が掛かるようです。今までの飼育事例では横転してしまうと快復する事は非常に稀で、絶望的な気持ちで先日の記事を書いてしまいました。生き物を飼育している場合は、「もしも」や「あの時」「こうして居れば」は無いと思いますし、その都度の適切な判断が結果に左右されますので、常に冷静な判断が必要とされると思う出来事でした。気の緩みがこうした事態になってしまう事を改めて痛感させられました。しかし、最後の最後まで何が起こるか分からないですし、最後まで諦めてはいけないという反省点もありました。本当に幸運だったと思います。ただ、ハコフグなら息があるうちに水槽から引き揚げます。
今後はクリルを与える時には殻を取って与えようと思っております。
このまま順調に完全快復してくれる事を願うばかりです。
Comments
うちもハコフグが体調崩して肌やヒレ、目の動きが悪くて心配してます。
少し白点のようなものも…。
理由は水換えが少し間隔が空いてしまったからだと思います。
ご飯は食べているので、まだ安心はありますが、水換えを気がけて行く予定です。
横向きから復活したように我が家も復活目指します!
Hironari URL 2016-09-05 21:23
Hironari様
換水の頻度は飼い主によって異なりますが、飼育水の海水成分は換水までの間隔が長くなるほど成分バランスが偏ってゆきます。そして、本来の天然海水とは程遠くなってゆきます。珊瑚飼育をしている方々はミネラルなどの成分バランスに拘る人が多いですが、海水魚も同じ海域に生息しているのですから、海水魚の場合も拘るべきだと個人的には思います。
私が毎日換水する事にしたのは、海水に含まれている微量元素は、吸収されるものと蓄積してゆくものがありますので、海水の成分バランスを安定させるのが目的で、毎日僅かずつでも換水していれば、微量元素などの添加剤は不要だと思います。
成分バランスが崩れた時、海水魚も体調を崩しやすくなるのではないでしょうか?。
小型水槽程、水質の変動が激しいと思います。
「継続は力なり」 ですから、僅かずつでも換水を続ける事で体調も良くなってゆくと思います。
箱福 URL 2016-09-06 02:48