今夜は、水槽の岩組を変えてみました。ハコフグも新たに入れた一尾となり、今の内に岩組を変えてみようと思い付き、土台にしていた小さい岩を取り除いて高さを低くしてみました。そのついでに、水槽周りをみると扇風機によるエアレーションの跳ね上がりが飛び散り、潮(塩)の結晶が辺り一面に薄っすらと付いていたので、エアレーションの位置も奥の方にしました。

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で、ライブロックを裏返してみると、なんと、イバラカンザシが2個体。この半年ほど、下向きで影になっていたので分かりませんでした。魚は居なくなったけど、なんか嬉しい気持ちになりました。ライブロックには、色んな生体が住み着いて居るので昔は定期的に新しいライブロックを入れ替えてみたりしましたが、最近は年に一度買うか買わないか程度です。たまにはライブロックを買ってみるのも良いかも知れません。



 2017_06_11


岩礁に生息している海水魚は縄張りを持つ種類が多く、水槽下においても縄張りを主張して追い払い行為をします。狭い水槽内では、時には執拗にまで追い回し、殺してしまう事さえあり得ます。上手く混泳できるように逃げ場となる岩組を配置する事で、喧嘩を回避する事ができます。魚は相手の存在が分かるので、追い掛けます。当然、相手が見えなければ追い掛けません。ですから、できるだけ多くの岩を積み上げ死角を作ること。または、空洞を多く作り追いかけられた時に見失いやすい配置にすること。大小の空洞を作ってあげる事などを重視して岩組すると良いでしょう。

自然界の珊瑚礁や岩礁などの景観を模造して水槽内に再現する場合、人間目線と魚目線では全く違うと思います。人間目線で庭園の様に見栄えを良くしても、魚が都合の良い景観と思うとは限りません。魚達が好む環境を考える事です。身を隠せる場所が多くあること。魚達は景観に擬態したり、模様を景観に溶け込むように迷彩模様であったり、身を守る術を持っています。水槽下では限られた範囲の中でしか行動ができません。魚の習性を考慮して岩組を考えてみましょう。

ライブロックなどの岩を設置する場合、土台となる岩の配置はとても重要です。大小の魚が通り抜けられる空洞、逆に大きい魚の通り抜けにくい空洞を作る事も必要です。それは、魚の深追いしない習性や通り抜けを遅らせ、追われている魚を見失う空洞となります。

縄張りを作らせないように岩などを何も入れないという考えの方々もいるようですが、まったく無意味です。岩が無くても喧嘩をします。


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60センチ規格水槽に岩組したものです。土台となる岩の配置を図で表しました。


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60センチワイド水槽の岩組の土台となる岩の配置。


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90センチ水槽の岩組の土台の岩の配置。


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通り抜けは幾通りもあり、追われる側の魚も通り抜けできる空洞を変えながら逃げます。


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例えば、小さいハコフグが大きいハコフグに追いかけられると、赤い線で示したように色々と空洞を搔い潜って逃げます。しかし、広い空洞ばかり逃げていてはいつまでも追われてしまいます。そこで、狭い空洞を作る事で、緑の線で示したように大きいハコフグは追いかけるのを諦めてしまいます。できるだけ多くの岩(ライブロック)を使って岩組する事が理想です。


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今現在の60センチ規格水槽の岩組です。こちらは、コンゴウフグなど大きくなる種のハコフグを飼育しておりますので、岩が多いと遊泳範囲は狭くなり成長を妨げますので、飼育しているハコフグに合わせて岩組は最小限としております。それでも、ハコフグの幼魚を入れた場合には、広い空洞と狭い空洞ができるように岩の配置に考慮しています。幼魚にとって十分姿を隠せるように岩組しております。

岩礁に依存度の強いハコフグ飼育では、岩の量は水槽内の三分の一くらいか、半分くらいの設置量でも良いと考察しております。ただし、成長を考慮したり、ガラス面から10センチ以上の通り抜けできる空間幅を開けて岩組する事。パワーヘッドや濾過槽の送水パイプの強い水流が当たらない様に岩組する事は、ハコフグが岩などに挟まって、身動きが取れなくなるなどの事故を防ぐ為の、考慮をすることは言うまでもありません。





 2016_11_06


ライブロックを入れますと、いろんな生物が出てきます。魚に害が無い生物であれば、何が潜んでいてライブロックの孔から出てくるのかが、楽しみの一つなのですが、一年半くらい前に買ったライブロックに、これは何?と、パッと見、岩に同化しているので、視力を研ぎ澄まして見ないと分からなかったのですが、ライブロックを観察していた時に発見しました。 当時、写真を撮って置いたのでご紹介します。

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白丸で囲った部分にその生体がいます。

最初はシオムシやウオノエ、オオゾソクムシなどの甲殻類かと思ったり、マツバガイなどの一枚貝かと思って色々と調べていたのですが、そもそも名前が分からないので、ネットで巻貝や甲殻類などで調べても中々判明しませんでした。

いつもジッとして動かないで居たのですが、観察している内に運良く動いているところを見る事が出来て、貝の仲間であろうと思い、色々と検索してようやく正体が判明しました。「ヒザラガイ」という貝の仲間でした。殻板(かくばん)という平たい殻が8枚連なっています。その周りが軟体となっています。動かなければ全体が甲羅に見えます。動きは巻貝よりゆっくりで、移動しても元居た場所に戻る習性があるようです。成長すると5㎝くらいになるらしいです。当時は15㎜程でした。

そのヒザラガイですが、見当たらないので既に居なくなっていると思われます。

新しく買ったライブロックからは、名も知れぬ、得体の分からない生物が出てきます。が、私は、害の無い生物であれば放置しておきます。海水魚飼育を始める方の多くはライブロックを購入して、カニなんかも駆除の対象にしている方もいます。逆に駆除しないで、長期飼育出来たら褒めてあげたいくらい、意外と長生きしない事が多いです。ウミケムシなんかも残り餌を食べてくれるし、珊瑚礫の合間を移動するので汚れを動かして水通りを良くしてくれたりと、外見は気持ち悪いと思われていますが、個人的には「益」の部類です。魚に寄生しなければ駆除の対象にはしません。ライブロックに棲んでいた生物達が、水槽で繁殖できる種と絶えてしまう種がいます。水質に順応できない種もいるでしょうし、それらの生き物達が食べれる餌が無くて絶えてしまうのでしょう。単独だと繁殖できないし。海水魚を飼育するうえで、水槽内で共存できる生物で食物連鎖が成り立つ水槽であれば、それ以上、素晴らしいものはないと思っています。

人それぞれ考え方がちがいますからね。




 2016_03_07


ライブロック(Live rock)について。


まず、Liveを辞書で引くと、「住む, 住んでいる, 居住する」または「生き(てい)る, 生存する」という意味も持ちます。言葉の前後の流れで意味合いが異なります。進行形ですと「living:リビング」です。


日本のマリンアクアリストの多くは、「ライブロック(Live rock)」=「生きている岩」と解釈しているようです。なぜ、ライブロックを「生きている岩」と翻訳、解釈しているのか。誰が「生きている」としたのかは知る由もありませんが、岩自体が生きている訳がありません。ライブロックとされる岩の性質を理解すれば、ライブロック本来の用語としての意味合いで翻訳した場合は、「ライブロック(Live rock)」=「生きている岩」は適切ではないと思います。(海外でもLive rockと聞くと「岩が生きている?」と思う方々がいるようです。)私が、ライブロックの性質を理解したうえで、「Live rock」を翻訳すると「(海洋生物が)住んでいる岩」あるいは「居住岩」と訳し解釈します。

ライブロックとは、珊瑚礁域における珊瑚の死骸の骨格が風化した岩盤や、溶岩などでできた岩盤などに、サンゴ、多種多様な保有藻類、海綿および無脊椎動物、甲殻類などの海洋微生物、バクテリア(細菌)などが住み着いた岩のことです。

死骸珊瑚からなるライブロックにも質が異なるものがあり、骨珊瑚といわれるものは硬く重いもので、死骸珊瑚が風化して朽ちかけているものは軽く、他の石灰質の生物の炭酸カルシウム骨格から構成されて岩化したものなどがあるようです。水槽に入れるものとしては、軽くて多孔質で石灰藻がたくさん付着しているものが上質とされているようです。ライブロックに住み着いている海洋生物が保管海水に順応できなく死んでしまうと、ライブロック自体に腐敗臭がします。

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用途としては、元々海中に在った岩盤の欠片ですから、即席濾材となり飼育水を浄化し水質を安定化させる為に活用されたり、生体の隠れ家となる岩礁などの景観を、水槽内に模造再現する事に使われたり、珊瑚飼育での珊瑚の土台としても使われています。

DSC_4044.jpgライブロックとして買った岩ですが15年程入れている岩もいくつかあります。


日本ではライブロックを「生きている岩」と解釈していますので、苔だらけになったり、水槽から引き上げて飾り珊瑚のように白化した岩を「デスロック:死んだ岩」と言うらしい。


このブログではライブロック(Live rock)=「(海洋生物が)住んでいる岩」または「居住岩」として意味扱い致します。






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プロフィール

箱福

Author:箱福
転職を境に一旦ハコフグ飼育を休止しましたが、ハコフグ飼育の再開を機にブログを始めました。不定期更新ですが、どうぞ宜しくお願い致します。病気を発症させない飼育、薬剤に頼らない飼育を目指し、ハコフグ類の水槽内繁殖の夢みて、奮闘中。

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