ピンノ
Category: 海洋性小生物
毎日のようにコンゴウフグとアイランドカウフィッシュにアサリ(冷凍)を与えています。アサリの中に時々共生ガニ(隠れガニ)が住んでいるのはご存じの事と思います。先日、アサリを開いたら赤いモノが目に留まりました。パッと見、アサリが産卵したのかと思いましたが、よく見ると卵を抱いた共生ガニでした。ただ、冷凍アサリなので勿論、共生ガニも冷凍ガニとなっています。で、一瞬思ったのが、生きて居たら飼えたのに……。と思ってしまいました。水温が高いので、もし、生きて居ても長生きはしないでしょうけど。この共生ガニに付いて検索してみますと、実際、飼育していた事例もございました。飼育期間はともかく、上手く飼育すると一年以上は飼えるのかも知れません。
たぶん、アサリに入っていた共生ガニは「シロピンノ」か「オオシロピンノ」のどちらかだと思います。
他にも共生する二枚貝によって、「カギヅメピンノ」や「クロピンノ」が。「サザエピンノ」という種もいるようです。(サザエピンノは巻貝に共生するのでしょうか?)
注: 共生(両利共生)ではなく寄生(片利共生)らしい。
寄生の場合は体内に入り込んで宿主から栄養を吸収するのですが、体内には入り込まないので共生で良いと思うのですが、殻の中なので体内と解釈するのでしょうか。

アサリを開いたままの状態。

取り出して甲を上にした状態。

腹部を上に下状態。
沢山の卵を抱いているのが分かります。
で、思い出したのですが、昔々、生きたアサリを開いたら中にピンノが居ました。生きたアサリですから当然ピンノも生きていました。そのピンノを取り出して水槽に入れたら・・・・・・。一目散にミドリフグが飛んできてピンノを食べてしまったのでした。
大切な魚を失った後に書くのも難ですが、最近は無性に甲殻類が飼いたい私です。魚より高水温に敏感な甲殻類ですので、飼いませんけどね。そういえば、つい最近まで活海老を飼っていたのを忘れていました。そういうんじゃなくて、観賞用のエビやカニ、ヤドカリやシャコなどです。昔々はハコフグ達とそれらを一緒に飼育していた時期もありました。良い思い出です。
たぶん、アサリに入っていた共生ガニは「シロピンノ」か「オオシロピンノ」のどちらかだと思います。
他にも共生する二枚貝によって、「カギヅメピンノ」や「クロピンノ」が。「サザエピンノ」という種もいるようです。(サザエピンノは巻貝に共生するのでしょうか?)
注: 共生(両利共生)ではなく寄生(片利共生)らしい。
寄生の場合は体内に入り込んで宿主から栄養を吸収するのですが、体内には入り込まないので共生で良いと思うのですが、殻の中なので体内と解釈するのでしょうか。

アサリを開いたままの状態。

取り出して甲を上にした状態。

腹部を上に下状態。
沢山の卵を抱いているのが分かります。
で、思い出したのですが、昔々、生きたアサリを開いたら中にピンノが居ました。生きたアサリですから当然ピンノも生きていました。そのピンノを取り出して水槽に入れたら・・・・・・。一目散にミドリフグが飛んできてピンノを食べてしまったのでした。
大切な魚を失った後に書くのも難ですが、最近は無性に甲殻類が飼いたい私です。魚より高水温に敏感な甲殻類ですので、飼いませんけどね。そういえば、つい最近まで活海老を飼っていたのを忘れていました。そういうんじゃなくて、観賞用のエビやカニ、ヤドカリやシャコなどです。昔々はハコフグ達とそれらを一緒に飼育していた時期もありました。良い思い出です。
Comments
最近はピンノが入ったアサリに巡り会うことが少なくなりました。
何らかの手段を用いて、アサリ養殖業者が選別しているのでしょうかね。
アサリから出たピンノは、大きさといい柔らかさといい、ミドリフグにとっては良い餌にしか見えなかったのでしょうね。我が家は超小型水槽でホワイトソックスを1匹飼いしてます。餌の探し方でわかりますが、視力は非常に低いようです。
delphinus URL 2016-09-12 01:44
delphinus 様
こんにちは。
>最近はピンノが入ったアサリに巡り会うことが少なくなりました。
>何らかの手段を用いて、アサリ養殖業者が選別しているのでしょうかね。
そう言われれば、今年与えたアサリには2回くらいしか入っていなかったです。
味噌汁などにも入れますが、家族もカニが入っているとは聞いた覚えがありません。調べてみますとオスはメスより小さいので自由にアサリから出入りできるらしいですが、アサリに残っているのはメスだけらしいですね。
養殖業者の方で砂抜きする段階?でカニを外に出す方法が有るのでしょうか?。それともピンノ自体が減っているのでしょうか?。
無造作にピンノを入れてしまったので、ミドリフグに食べられてしまう事など忘れていました。ミドリフグが食らい付いてから「あっ!」って思いました。(^^;
ホワイトソックスは過去に一度だけ飼育した事がありましたが、我が家では短命だったような覚えがあります。エビ類は脚で手探りしている感じですね。匂いの方が敏感なのでしょうか。甲殻類の動作を見ているのが好きなのですけど。うちの水槽では長生きしません。(^^;
箱福 URL 2016-09-12 10:26
はじめまして
はじめまして shuzoと もうします。 昨日 10cm 程の ハコフグを 採集 したのですが今朝になると 尾びれが 動かなくなり 胸ビレ だけで 泳ごうと すると ひっくり返って しまいます。 ハダムシ が たくさん 寄生 していたので 淡水浴はいたしました。
10数年 ハリセンボン類の 飼育はしていますが ハコフグ 飼育 の 経験がなく どうか アドバイス 頂けないでしょうか?
よろしく お願い いたします。
shuzo URL 2016-09-19 13:35
shuzo様
初めまして。
淡水浴はどのような手順で行ったのでしょうか。
淡水浴は、原則として申し上げますと、水温、pHを飼育水と同じ条件に合わせて下さい。合わせない場合はショックを起こして危篤状態に陥る事がございます。また、淡水浴を行った際に水が白く濁ると粘液毒を出したと思われ、ハコフグ自身が出した粘液毒で死んでしまう事もございます。
ハコフグはむやみに毒を出す事はありませんが、急激な水質変化や死に際に粘液毒を出します。
ハダ虫の駆除は比重の急激変化で、ハダ虫自体の浸透圧の急変で細胞破壊を目的とした治療方法ですが、比重を急激に低く変化させる淡水浴方法と、逆に比重を予め低め(1.012程)にして置き、急激に比重を高くする手段として、一つは、高濃度の人工海水を換水に使うポンプにて、ハコフグに吹きかけてやる方法もございます。いずれの方法も一長一短がございます。高濃度(1.026~1.028程)の人工海水を吹き掛ける場合は、ハダ虫が白濁して姿を現すとハダ虫が死んでしまったという目安となります。
>今朝になると 尾びれが 動かなくなり 胸ビレ だけで 泳ごうと すると ひっくり返って しまいます。
このような状態になってしまうと、危篤状態だと思われます。ですから、正直、生命力があると快復する見込みもございますが、場合によっては絶命してしまうでしょう。もし、淡水浴中に水が白濁しなかったのでしたら、まだ粘液毒を出す恐れがありますので、余分な水槽をお持ちでしたら、単独にして様子を見た方が良いと思います。天然産のハコフグが出す粘液毒は3トンの水量でも混泳して居た魚を全滅させた事例もございます。
あと、ハコフグは減圧にも弱いと言われています。天然採取の際は、素潜りの採取でも、採取した水深によっては減圧ショックが起こるようです。一度水面から出して元気な場合は問題ないようです。
ハリセンボンを10年以上の飼育経験があるのでしたら、同じ飼育方法でも問題ないと思いますが、人工海水で飼育する場合は、換水の際は、特に水槽に導入時には体表保護粘膜(ヌメリ)が剥がれて居たり薄くなっていますので、完全に溶け切ったモノを使った方が良いと思います。換水する海水または人工海水の㏗も8,3程が理想です。
ハダ虫(ネオベネデニアなど)は寄生を繰り返すうちに、魚に抗体ができるそうなので、いずれ寄生され無くなると思われますが、特に眼に寄生しやすいですし、眼が白濁すると摂餌できなくなるので強制的に駆除した方た良いでしょう。
淡水浴ですと確実なのかもしれませんが、ハコフグにも負担が多いので汽水(1.008程)でやってみる手段もあると思います。この場合も水温と㏗は飼育水と合わせて下さい。どの程度の比重差でハダ虫が剥がれ落ちるかだと思います。剥がれ落ちなくてもハダ虫が白濁すると、いずれ体表から剥がれ落ちます。
私自身もハコフグを飼い始めた頃は、淡水浴をした事がありましたが、体調を悪化させる事が多かったので、最近は淡水浴はしません。因みに、ハダ虫(ネオベネデニアなど)は高比重飼育(1.026~1.028程)の比重で飼育しておりますと、脱水症状となり長生きしないようです?。(高比重で飼育する場合はエアレーションを強化してください。)
魚はご存じの通り、餌を食べている間であれば、どのような治療法でも耐えてくれますが、餌を食べなくなりますと快復は難しいと思われます。
採取した個体やお店で購入した個体は検疫水槽で暫く様子を見る事をお勧め致します。
この度の体調悪化は淡水浴が原因かと思われますが、快復してくれると良いのですが……。
箱福 URL 2016-09-19 14:41